こんにちは。中小建設業専門の経営コンサルタント長野研一です。
11月4日は「中小企業診断士の日」と定められています。昭和23年11月4日、中小企業庁により「中小企業診断実施基本要領」が制定され、経営に関する専門家を活用する「中小企業診断制度」が発足したことを記念して定められたとのことです。
大分県中小企業診断士協会では、その前日の11月3日に記念イベント「そこが知りたい!診断士の現場から」を開催し、おかげさまで40名の方にご参加いただきました。
今回は、このイベントを通して私が感じた “真の学びと成長” について、皆様と共有したいと思います。
従来のイベントからの脱却
例年、中小企業診断士の日のイベントでは、金融機関や商工団体の方々らを招いて、県内の有力企業の経営者様にご講演をいただく形式をとっていました。第一線で活躍されている方々のお話は、大変興味深く、学びも多いものでした。
しかし、今年は、「イベント企画をゼロベースで考え直す」 ことを決意しました。
大分県中小企業診断士協会の理事・広報委員長として、広報委員のメンバーと議論を重ねた結果、「中小企業診断士自身、とりわけ企業内診断士や経験の浅い診断士、そしてこれから診断士を目指す人たちのニーズに応える」 という方向性が明確になりました。
“体感” を通して、より深く学ぶ
今回のイベントでは、清成元会長と吉松前会長にご協力いただき、「傾聴力向上」 をテーマとした講義と実演を行いました。お二人には、診断士として長年培ってきた経験を踏まえ、傾聴の重要性や効果的なスキルについてお話いただくとともに、診断士と経営者との初回面談の場面を実演していただきました。
参加者からは、「傾聴の重要性を再認識できた」「具体的なスキルを学ぶことができた」といった感想が寄せられました。
しかし、私は、「聞く」だけでなく「体感する」 ことでもっと深く学ぶことができると考えています。
知識を詰め込むだけでは、真の成長には繋がりません。とりわけ対人影響力やコミュニケーション能力といった、コンサルタントにとって必須のスキルは、頭で理解するだけでは不十分です。
体感ワークショップのすすめ
まだ私個人のアイデアに過ぎませんが、次回のイベントでは、今回の内容をさらに発展させ、「体感ワークショップ」 の導入を検討してみたいと思っています。
例えば、参加者同士でロールプレイングを行い、傾聴のスキルを実際に試してみる。あるいは、グループワークを通して、コミュニケーションにおける課題や解決策を議論する…といった形式が考えられます。
「体感」 を通して学ぶことで、参加者一人ひとりが、より深く理解し、自身の成長に繋げることができると信じています。
中小建設業の経営者の方々へ
中小建設業の経営は、まさに “人と人との繋がり” で成り立っています。従業員との信頼関係、協力会社との連携、そしてお客様との良好なコミュニケーション… これら全てが、事業の成功に不可欠な要素です。
だからこそ、「対人影響力」 は、中小建設業の経営者にとって、最も重要なスキルの一つと言えるでしょう。
体感型のワークショップは、対人影響力を高めるための効果的な方法です。ぜひ、社内研修などに取り入れてみてはいかがでしょうか?
コンサルタントとして、私が目指すもの
私自身も、常に “体感” を通して学び、成長し続けています。
なぜなら、「経験しないとわからないもの」 が、この世の中にはたくさん存在するからです。本で読んだ知識も、実際に経験することで、より深く理解することができます。
私自身のコンサルティングスタイルも、様々な経験を通して、少しずつ形作られてきました。
そして、私が最終的に目指すのは、「この指とまれ!」と、人の輪の中心になれるような存在 になることです。
中小建設業の皆様にとって、“頼れるパートナー” として、より良い影響を与えられるよう、これからも日々精進してまいります。
今回のイベント総括
今回のイベントは、参加者の皆様から高い評価をいただき、大成功と言っていいと思います。大分合同新聞にも掲載していただき (令和6年11月6日)、協会としても大きなPR効果を得ることができました。
その原動力となった広報委員会のメンバーの尽力と貢献には並々ならぬものがあり、心から感謝しています。
これからも、中小企業診断士協会の活動を通して、地域社会に貢献していきたいと考えています。
追伸
今回のイベントの報告記事は、大分県中小企業診断士協会のウェブサイトでご覧いただけます。
https://www.oita-smeca.com/r6anniversaryevent2/
ぜひ、ご一読ください。