先日、大分市倫理法人会のモーニングセミナーで、『NLPで読み解く倫理の教え』と題して講話を担当させていただきました。
詳細はここでお伝えすることはできませんが、もっともお伝えしたかったビリーフチェンジの大切さは、参加者の皆さんにじゅうぶんに伝わった感触を得ました。
しかし、当日は時間の制約もあり、お伝えできなかったこともあります。とくに「私はなぜ中小建設業専門の経営コンサルタントになったのか」は、私自身のビリーフチェンジと深く結びついているだけに、お話しできなかったことがいささか心残りです。
そこで今回は、ビリーフチェンジの意義と私の実体験を踏まえて、変化と成長の重要性をお伝えしたいと思います。
1. 建設業専門の経営コンサルタントとしての私の仕事
私の仕事は、単にノウハウや解決策を提示するのではなく、クライアントと共に課題の根本を見つけ出し、彼らが持つ「隠れた強み」を引き出して「機会」と幾重にも結び付け、一石三鳥の打ち手へと変換することです。
ノウハウ(どうやればいいか)をお伝えするよりも、ノーワット(何をやるか)を共に見つけることを大切にしています。よく「経営課題の解決には技術的なノウハウが必要」と思われがちですが、肝心なのは、そもそも「何を目的としているのか」、つまり「ネジ穴はどこにあるのか」という視点です。
経営者の皆さんが目指す方向性を明確にし、そのための「ネジ穴」を見つけ、適切にネジを締めていくことが、本当の意味での成長を生み出すと考えています。
2. 私の好きな言葉:「自分を救えない者が人を救うことはできない」
この言葉は、私が仕事に向き合う際の信念でもあります。
人は自分の経験や信念に基づいて行動しますが、もしその信念が自身の可能性を狭めているものであれば、他人の成長や変革を助けることは難しいでしょう。
だからこそ、私自身みずから「ビリーフチェンジ」、すなわち自分の信念を見直し、改善し続けたいと思っています。また、自分自身が体感したからこそ、自分の日々の行動で「ビリーフチェンジ」の意義と効果を体現できると確信しています。朝が苦手な人が「早起きは三文の得」と言っても説得力はないはずです。
3. NLPとは? その力と可能性
「NLP(神経言語プログラミング)」とは、米国で開発された心理学的手法で、人の考え方や行動様式を変えるアプローチです。これは、単なるテクニックではなく、自己の中にある価値観や信念を変え、物事を新たな視点で捉える力を育むものです。ビリーフチェンジを通じて、経営者が持つ固定観念を解き放ち、より柔軟で前向きな姿勢を身につけることができます。
4. なぜ私がNLPを学び、ビリーフチェンジに取り組んでいるのか
私がNLPを学び始めた理由の一つは、経営コンサルタントとしての役割の枠を超え、クライアントが望む未来を自ら実現できるようサポートしたいという思いからでした。
従来のコンサルティングは、私の持つ知識やノウハウをクライアントに提供し、課題を解決に導くものでした。しかし、経営者の内面にある問題や潜在的な価値観に働きかけることで、その人が本当に望む未来に近づけるサポートをしたいと考えるようになったのです。NLPの学びを通じて得た一つの大きな気づきは、「変わるためには、まず信念を変える必要がある」ということです。
5. 気づいたこと:「人は完全である」と認識することの大切さ
NLPを学ぶ中で一番の学びは、「人はもともと完全である」という視点を持つことの大切さでした。
多くの人が、「自分にはまだ足りないものがある」「もっと成長しないといけない」と考えがちですが、それは必ずしも事実ではありません。経営者が抱える問題の多くは、自己信念に囚われ、可能性を制限していることが原因です。この「制限された信念」を変えることができれば、私たちの能力や可能性は飛躍的に広がるのです。
6. 「私はなぜ中小建設業専門の経営コンサルタントになったのか」
「なぜ中小建設業に特化したコンサルタントになったのか?」という質問をいただくことがあります。その理由は、私自身のビリーフチェンジと深く関わっています。私は長年、「こう生きるべきだ」「これを目指さなければならない」という価値観に縛られてきました。しかし、それが本当に自分の望む生き方ではなかったと気づき、自らのビリーフチェンジに取り組み始めたのです。そして今、建設業の経営者に寄り添い、彼らの価値観を見直し、望む未来に導くお手伝いができることに強い喜びを感じています。
7. 建設業における「固定観念の罠」から抜け出すために
建設業界は、長い歴史と伝統を持ち、先代からのリーダーシップスタイルや働き方が根強く残っています。そのため、経営者が「こうするべきだ」「自分で全て解決しなければならない」という固定観念に縛られがちです。しかし、これらの信念を一度立ち止まって見直すことが、企業の新しい成長への第一歩となります。
私自身がそのような固定観念から解放された経験を持つからこそ、建設業の経営者に「ビリーフチェンジ」の重要性を伝えたいと考えています。
8. 私が本当に救いたいのは「過去の私」
私は、以前の自分自身のように、価値観に囚われている経営者の方々に本当に貢献したいと願っています。自分自身の信念を見つめ直し、変えていくことで、本来持っている力を最大限に発揮できるようになるのです。
それは、私にとって「過去の自分を救う」ような感覚です。このブログ記事が、読者の皆さんが少しでもご自身の価値観を見直し、新しい可能性を見出すきっかけになれば幸いです。
「ビリーフチェンジ」で新たな未来を創造する
経営の現場では、成果を出すための手段や技術も重要ですが、根本的な信念が変わらなければ、新たな発想や変化は生まれにくいものです。私たちが何を信じ、どのような価値観で事業に取り組むかが、経営の未来を左右します。
「ビリーフチェンジ」は、それまでの固定観念を打破し、自己をより良い方向へと成長させる強力な基盤となります。経営者様がより自由に、そして力強く経営に向き合えるよう、私も引き続き全力でサポートしていきたいと考えています。